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IFRS(国際財務報告基準)と日本の財務報告基準の違いとは?

はじめに. IFRS(国際財務報告基準)って何?

IFRS(International Financial Reporting Standards)とは、国際財務報告基準のこと。

つまり、世界的に承認され遵守されることを目的として、国際会計基準審議会(IASB)が設定する会計基準の総称です。

IFRSは、1960年頃から世界における共通の「会計におけるモノサシ」が必要という考えから議論が始まり、現在のIFRSは、国際会計基準審議会によって設定された国際会計基準と旧解釈指針委員会の指針に加え、解釈指針委員会の指針の4つから構成されています。

今回は、IFRS(国際財務報告基準)と日本の財務報告基準の違いについてご紹介します。

 

1. 世界の100カ国以上が注目するIFRS(国際財務報告基準)。

IFRSを自国の会計基準として採用している国及びコンバージェンス(収束・統合)を目指している国は、現在なんと100カ国以上。アメリカでは正式な採用が不透明な状況ですが、最短でも2014年からの適用ということになりました。EU諸国においては公開企業の連結決算はすべて、2005年よりIFRSにもとづいて決算を発表しています。

 

2. 日本における採用・摘要は?

現在、我が国においては、IFRSの採用・適用はありません。しかし、2010年度3月期からの任意適用が提案され、諸問題や税法との取扱等を検討しながら、アメリカの動向を鑑み、2012年を目途に適用されるか否かの判断がされることになりました。その後、3年程度の経過期間をみながら最短では2015年に強制適用される見込みとなっています。なお、中小企業におけるIFRS適用の動向は現在のところ、国際会計基準審議会が中小企業向け国際財務報告基準の公開草案を2007年に発表した以降、大きな動きはありません。

 

3. ここが違う。日本会計基準と異なる3つのポイント。

IFRSには、これまでの日本における会計基準の考え方と異なる3つのポイントがあります。

(1)法重視から経済効果重視へ

IFRSにおいては、法形式よりも経済的効果を重視します。例えば、ファイナンスリースなどでは賃貸借取引ではなく、リース物件の売買として会計処理します。企業法上の会計は法形式を重視しがちですが、IFRSは経済的効果を重視して考えます。

(2)時価主義重視で含み損益を明確にする

IFRSでは、財政状態計算書(貸借対照表)を重視します。資産及び負債の各項目について原則として時価評価をして、期首と期末の差額及び期中の勘定について、包括利益という概念でとらえます。

■包括利益とは?

包括利益

 (3)損益重視から財務重視へ

IFRSでは、資産及び負債を基本的構成要素とした上で、これらを基礎としてその他の構成要素の定義付けを行う考え方を採用します。つまり、貸借対照表である財政状態計算書が当該企業の業績や財務状況を把握する上での中心となります。

 

まとめ

IFRSを構成する4つの財務諸表

IFRS財務諸表は、日本基準に置き換えると以下の図のように4つで構成されます。名称が一部異なり、実際の科目の配列や名称も違いがありますが、形式的にはIFRS財務諸表も日本基準の財務諸表も大きな差異はありません。しかし、財政状態計算書(貸借対照表)を中心に構成されたIFRSにおいては、資産の取扱いが大きく異なります。詳細については、次回解説します。

日本基準の構成

IFRS財務諸表の構成

貸借対照表

期末時点の財政状態計算書

損益計算書

包括利益計算書

株主資本等変動計算書

株主持分変動計算書

キャッシュ・フロー計算書

キャッシュ・フロー計算書

 

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